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DK1s DSPノックアナライザモジュール FAQ
■ 取り付け、設置について
● DK1sに入力できるセンサーの種類は?
→ ワイドバンド型ノックセンサー(非共振型 ・ ピエゾ式 ・ フラット型)
そのまま使用できます。
→ 共振型センサー(狭帯域 ・ 機械式)
別途ワイドバンド型ノックセンサーが必要です。
ノックセンサーの種類について
非共振型センサーの例 (使用可能)

共振型センサーの例(使用不可)
DK1sは、センサー入力にフィルターがありますが、純正エンジンコンピューターと並列に接続することにより、ノイズなどの影響を受け、測定に誤差やエンジン制御に問題が生じる可能性が0ではありません。 できればメーカー純正ノックセンサーとは別に専用のノックセンサーを設置することを推奨します。
(ノックセンサーは外観から判断できない場合や、非共振型でも出力が低い場合など、使用できないセンサーもありますのでご了承ください)
● 取り付け方法は?
→ 電源(車両DC12V)、点火信号線、ノックセンサーへの配線をします。
● ノックセンサーへの配線方法は?
→ 純正でワイドバンド形ノックセンサーを搭載している場合
標準付属の純正ECU割り込みケーブルを使用し、ECUのノックセンサー入力線に割り込ませます。
→ ECUの配線に割り込みしたくない場合 (純正のセンサーを使う場合)
別売のノックセンサー割り込みケーブルを使用し、純正ノックセンサーのコネクターに中継させます。
→ センサータイプが違う(狭帯域センサー・共振型センサー)場合や、ノックセンサーが車両にない場合
別売のノックセンサー付きケーブルを使用し、ノックセンサーを別途設置します。
● 点火信号の入力仕様は?
→ H が約3.5V以上のパルス、最大入力電圧30Vです。
→ H の入力判定基準は約2.5Vです。
● 対応可能なエンジンの気筒数は?
→ 1,2,3,4,6,8気筒に対応しています。
● 回転数の対応範囲は?
→ 8気筒で 約65,000回転まで対応できます。
● 同時点火方式にも対応していますか?
→ 同時点火方式にも対応しています。
● なぜ点火信号の配線が必要なのですか?
→ ノッキング判定に必要不可欠なノックウインドウを計算するためです。
ノックウインドウを計算するには、必ずクランク角センサーか点火信号のどちらかを取得しなければなりません。
したがって、これらの信号を取得していないノック計測機器は、ノックウインドウが考慮されていません。
■ 仕様、機能、動作について
● DSPとは何ですか?
→ Digital Signal Processor (デジタルシグナルプロセッサ)です。 ノッキング音を含むエンジン音などアナログ信号をデジタルに変換し、フィルタリング処理や演算処理を行うことにより高精度な解析が可能となります。
● ノックウインドウは、どの地点を基準に計算しますか?
→ 点火信号入力は「Lアクティブ」ですので、点火した瞬間(点火パルスが H から L になった時点)からスタートします。
● 計測されるノックウインドウの設定範囲は?
→ 上記の点火の瞬間から30度の位置より取得を開始し、点火から90度(取得開始より60度)の位置で取得終了します。
● 表示に遅れはありますか?
→ Knock表示LEDと外部出力に遅れはありません。(厳密には取得終了から0.0001秒ほどの遅れはあります)。液晶LCDディスプレイはタイムラグを設けて表示しますが、低回転時はほぼリアルタイムに追従表示します。
● ノッキングはすべて表示されるのですか?
→ すべての点火でデータを拾いますので、取りこぼしはありません。たとえ一回のノッキングだけでもLEDと外部出力に出力します。
● ケースの蓋を閉めると中は見えないのですか?
→ 基本的に操作や表示の確認はセッティングの時だけですので、通常はケースに内蔵されるようになっています。 ノッキング外部表示用の配線と外部表示器用の通信コネクタを装備しています。
● ノックセンサー入力のRCAジャックが二つありますがなぜですか?
→ ノックセンサーからの入力は白色ジャックに入力します。 赤色のジャックはオプション用拡張入力ですので通常は使用しません。
● 付属品は?
→ DK1s 本体
→ 電源、点火信号、ノック信号出力一体型コネクタケーブル
→ 純正ECU割り込みケーブル(シールド50cmケーブル RCAプラグ付き)
(ノックセンサーは別売りです)
● 回転数の計算方法は?
→ DK1sは、点火から点火までの時間を計り回転数を計算します。 この方法は高速ですが進角などの影響を受けますので、数回の点火信号間隔から移動平均を演算しています。
● ノッキングの判定速度は?
→ 一回の点火ごとにすべての処理をおこないます。 ノッキングの発生を一回の点火ごとに判断しています。
● ノック表示LEDの点灯基準は?
→ ックウインドウ後にノッキング発生判定後(設定レベルを超えている場合)に点灯し、その後の点火でノッキングが発生しなくなるまで点灯します。
つまり、瞬間的に点灯している場合には個別の気筒がノッキングしている(すべてのシリンダーでノッキングしている場合には連続点灯)ことになります。
● ノッキングの表示は?
→ LCD液晶ディスプレイ上の Knock 表示が点滅し、ノック表示LEDが点灯します。 また、外部出力信号線がノック表示LEDと同期してオンになります。
● 外部出力信号線とは?
→ ノッキング表示LEDと同じラインにトランジスタを介してオープンコレクタ(オンになるとアースに落ちる)として装備しています。
● 外部出力信号線の使用方法は?
→ ランプ類を接続するなら「ランプのプラス側を電源に」、「ランプのアース側をこのライン」に接続します。
電流容量は最大250mAですので、LED式のランプ(シフトランプのように12V等で作動する電流制限抵抗入りの物)に対応します。
エンジンマネージメントなどに接続する場合、種類によって抵抗などで信号を反転させる必要があります。(接続の可否や動作の保証はできませんのでご了承く
ださい)
● ノッキングのレベルは表示されますか?
→ LCDディスプレイ部にレベルメーターとして表示されます。
● ゲイン調整はなぜ必要なのですか?
→ エンジンの種類、センサーの取り付け位置、センサーの種類によって信号レベルが異なります。 ゲイン調整は入力信号の増幅率を変化させますので、オーバーフローが表示されないレベルに設定してください。
● ゲイン調整とレベル調整はどうちがうのですか?
→ ゲイン調整は、入力信号増幅率の設定です。
→ レベル調整は、どのレベルになったらノッキングと判断するかの設定です。
● なぜノックウインドウが重要なのですか?
→ 第一に、ノッキングが発生していない期間の信号も取得すると、点火ノイズやメカノイズなど、関係ない信号も取得してしまうためです。
DK1sは、高性能なバンドパスフィルターも持っていますが、不必要な信号を最初から除外することにより、圧倒的なノッキング抽出能力を発揮します。
→ 第二に、エンジンは回転の上昇と共に音が大きくなるためです。 エンジンは、アイドリングでは静かでも高回転になるとノイズが激増します。
一般的なノッキング計測器のように、低回転と高回転で同じノッキング判定では、ほとんど意味がありません。
これは高回転になっただけで音のエネルギー量が大きくなり、ノッキングと誤認されてしまうためです。
これに対してノックウインドウは回転数に応じて取得時間が変化します。
● なぜ積分処理しているのですか?
→ ノッキング成分を含む信号を、ノックウインドウの期間エネルギー量として加算しています。 ノッキング成分はエネルギー量が高いため、一定時間で蓄積すると、メカノイズなどとのSN比がさらに改善します。
● ドエルタイムから何がわかるのですか?
→ 点火コイルに通電している時間がわかります。(点火方式により正確な通電時間が表示されない場合があります・トヨタ車などで閉角度制御されている場合など)
■ 調整、設定について
● 具体的な調整方法は?
→ 1. 走行をしてオーバーフローしないようにゲインを設定します。
(オーバーフロー時はレベルメーターが振り切り、LCD右上に*マークが表示されます)
→ 2. 通常走行時(ノッキングが発生していない状況)に、ノッキングランプが点灯しない位置に、レベルを設定します。
● エンジン停止時でも(回転信号が無くても)テストできますか?
→ 回転信号が無い(0rpm)の時は、一秒間に数回の割合でノックセンサーの入力を受け入れます。 したがってエンジン停止中でもセンサーのテストや接続の確認が可能です。
● すべてのノッキングを検知できるのですか?
→ 高精度でノッキングの検知が可能ですが、すべてのノッキングを検知できる訳ではありません。また設定によりノッキングと判断するレベルは変化しますので、取り扱いには知識と経験が必要です。
● エンジンは少しもノッキングしてはいけないのですか?
→ エンジンは、少なからず常時ノッキングしています。 ノーマル状態や通常運転時のレベルを参考にノックレベルを設定し、ノッキング判定をされると良いでしょう。
● DK1sの具体的な利用方法と有効な点は何ですか?
→ DK1sはゲイン14段階、レベル5段階の合計70段階をデジタル設定できます。 このレベル設定値は外部要因に左右されません。 これが「アナログ式」や「ノッキングを聞く」判断と根本的に異なる点です。 つまり「ノッキングが聞こえなかった」事によるエンジンブローの危険が少なくなります。
具体的な利用方法は、シャーシダイノやプロチューナーによるベストセッティングを限界点として、余裕分をドライバーが変更する(燃調や点火時期など)。 エンジンマネージメントに入力して遅角や燃料を自動制御する。 セッティングを変更した際に表示がどう変化するかを見極めて判断材料とする。 いつもと比較してエンジンの調子がどうかを知る。 などです。
通常の利用で、「LEDが点灯した時は何かがおかしい」と判るのが非常に大きな利点で、まさに最後の砦、エンジンのセーフガードとして機能することができます。
また、ノック表示やLED点滅の状況から様々なエンジンの状況を見極める事ができます。
LEDが点滅している=気筒間で空燃比や点火時期がばらついている。 または、不調な気筒がある。 限界点が近い。
LEDが連続して点灯するようになった=根本的なセッティングが狂った、気圧や燃料の質、気温が変化した。 限界を超えている。
● ノッキングしたら、どうすればよいですか?
→ こちらを参考にしてください。
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